ホームページへの小説等の引用についてのお勉強

登場人物背景および考察サイトですので、原作者様他に著作権があります。ホームページ記載の際に気を付けなければならない事をまとめておきました。


<著作権者の了承なしに利用することについて>

文化庁HP 「著作権なるほど質問箱」 によると、

  <著作権Q&A 

   Q 引用する場合、出所の明示はどのようにすればいいのでしょうか。

    A 「引用」とは、例えば自説を補強するために自分の論文の中に他人の文章を掲載しそれを解説する場合のことをいいますが、著作権法に定められた要件を満たしていれば著作権者の了解なしに著作物を利用することができます(第32条)。

   この法律の要件の1つに、引用される著作物の出所の明示(出典を明記すること なおコピー以外の方法(例 講演の際に他人の文章を引用し口述)により引用する場合はその慣行があるとき)を義務付けています(第48条)。

   その方法は、それぞれのケースに応じて合理的と認められる方法・程度によって行われなければいけないとされていますが、引用部分を明確化するとともに、引用した著作物の題名、著作者名などが読者・視聴者等が容易に分かるようにする必要があると思われます。  1)


・・・とあります。これに沿ってこの引用を書くと、

 1)著者名:文化庁WEBページ「著作権なるほど質問箱」著作権Q&A(参照2017.3.10)

こんなかんじですね。


<引用についての注意点>

 社団法人 日本文藝家協会(http://www.bungeika.or.jp/ )

声明文 「著作物の引用について」(平成17年4月22日) より引用

   (抜粋)著作権法三十二条一項に従い、著作権者の承諾なく、原作の引用が許される場合の「引用」については、最高裁は昭和五十五年三月二十八日言い渡しのいわゆるパロディ事件判決(民集34巻3号244頁)でその基準を明らかにしており、これによれば、引用して利用する著作物と引用されて利用される著作物との間には、引用して利用する著作物が主引用されて利用される著作物が従、という関係がなければならない、とされている。 (中略)その各分量、利用の目的、方法等から総合してみると、 明らかに引用されて利用される著作物が主、引用して利用する著作物が従という関係に なっているものがあり、こうした事例では著作権法三十二条一項により著作権者の承諾 なく他人の原作を利用できる「引用」には該当しないので、適法な「引用」とはいえな い。


・・・とあります。つまり、“引用して利用する著作物”とは、ホームページ等のことで、“引用されて利用される著作物”が原作等、ということになります。

判り易くいえば、「○○くんかっこいい!ここのシーンとかこれベストショット!!最高よね~。それから△は~」ってな感じで○○くんのベストショットを何枚も何枚もUPするのは「引用」には「該当しない」ので著作権者に許可を取る必要があるためHPへの掲載アウト。

「○○くんの実家はお菓子屋さんのはず!ZZの時お茶を持って挨拶に来たこの女の人と、△さんがモンブランを買った時のレジの店員さん同じだよね!?じゃぁYYじゃなくてXXってことで・・・うんぬんかんぬん」(必要個所のみ掲載、「著作権法の例外を除き禁じています」の場合)ならば、「引用」に当たるわけですね。

ただし、引用の箇所や量については更に注意点。


<引用についての注意点その2>

 社団法人 日本文藝家協会 声明文 出版社各位(お願い)「ネット上の「書籍検索」許諾について」(2008年10月16日)より引用

    (抜粋)アマゾン、グーグルに代表される「書籍検索」システムによって、利用者は「書籍内の文章検索」もインターネットで見ることができるようになっております。(中略)今回、「書籍検索」や「文章検索」のあり方について当協会理事会で問題点が指摘されま したのは、例え 20%の公開であっても短編集などで一作品全部が読めてしまうもの、作品の根幹部分が明らかにされてしまうもの、人物エッセイ集などで一人分の項目が全部読めてしまうもの、詩歌・短歌・俳句集などで大半の内容が読めてしまうもの――などの掲載 でした。掲載によって、さらにその書籍を手に取って見たくなる販売促進のための「公開」 ではなく、掲載により作品を「読了」したと思わせるような過大な公開は避けていただきたい、という意見が出されました。 


・・・とあります。

全体の20%以内だろうが、「これ以上読まんでもいいか~」っていう引用はいかんってことですね。


このあたりに注意しながら、サイトを作成していこうと思います。

0コメント

  • 1000 / 1000

やしん.yashinya

好きな小説について感想や、気付いた事を書いて行こうと思います。 有栖川有栖先生の作家アリスシリーズ中心です。